フェザー級という奇跡

大昔。バーチェス頁岩ができた頃というくらい昔、おれは高校生だった。 ある日、まったく見向きもしてくれない女の子にほれたおれは、その子が同級生のベースマンとつきあっているという噂を聞いた。まあ想定内のことではあったにしても、少しくじけ

自分を赦すということ

あー、なんか青いタイトルで申し訳ないなあ。 と、浅川浩二風に始まるわけですが。 こないだ、目を閉じて仰臥の姿勢で気功を受けていたら、何度か「あー、そーか」「あー、そーか」とワタシはあーそーか星人と化してつぶやいていたそうであります。

宮崎の焼酎のこと

仕事で記事を書くために、あちこちの蔵元さんにお世話になったりもしているので、自分の好みを書くというのは仁義に反するのだけど、友だちが焼酎を好きだというので案内のために書いておこうと思う。もちろんすべての銘柄を飲んだわけではないので、

気功に行く

朝から予約してあった気功へ行く。気功といっても自分でやるのではなくて、肩こりとか疲労とかもろもろの事柄を癒すために、気功師にやってもらうやつで、こちらは受け身である。 2年ほど前に、首をひどく寝違えて3週間ほど苦しんだことがあり、整

中野重治

真夜中になって 風も落ちたし みんな寝てしまうし 何時頃やら見当もつかぬのに 杉の木あたりにいて じいっというて鳴く じつに馬鹿だ 中学生の頃、いずれはこんな詩を書けるんだろうなと思っていたわけです。 後年、久留米の丸山豊の最後の弟

映画>アタゴオルは猫の森

『アタゴオルは猫の森』(西久保瑞穂監督/2006)。 三週間ぶりに映画を観た。その間、夜になると毎日のように気になっていたのだけど、つい飲んでしまったりとか、気持ちの準備ができなかったりとかで、なかなか態勢に入れなかった。大体、ふと

伊佐美のこと

鹿児島の大口市に伊佐美という焼酎がある。第一次焼酎ブームが起こった昭和50年前後のどこかの時点で、これが日本最初の「幻の焼酎」となった。 ことの起こりは、博多である。昭和40年代、高度成長とともに九州の商業集積は北九州から博多へシフ

remiちゃんのこと

ある秋の日に、 「これ書いたの、誰ですか」 といって、見知らぬ女の子が部室のドアの向こうに立っていた。細身の黒いパンツに、赤いダウンのジャケット。おれは大学生で、一応文芸系ではあるけれど文芸というよりはお酒を飲んだりみんなで山や海に

だっすぃを作ること

友だちのブログで、東北に「だっすぃ」という食べ物があることを知った。その記事のコメントで、山形に「だし」と呼ばれるものがあり、おそらくこれであろうという指摘があった。 茄子と胡瓜とおくらを刻んで、だし汁に漬ける。夏の即席漬けのような

梅雨明けかな

7月2日、奄美地方が梅雨明けしたわけですが、こちら宮崎も当日から雨らしい雨は降らず、週間予報を見ても向こう1週間、晴れマークが続いているわけで、こりゃ気配としては梅雨明けなのかなと。 鮎師のハシクレであるワタシは、梅雨入り・梅雨明け

月下美人、咲くこと

近所の人が「明日には咲くじゃろう」といって、持ってきてくれた月下美人が、見事に咲きました。 その昔、めちゃくちゃに忙しく立ち働いていた編集室のビルの最上階に、建物のオーナーのご老人が住んでいて、「月下美人が咲いたから見に来い」とお