2006年11月18日

映画>アレキサンダー

『アレキサンダー』(オリバー・ストーン監督/2004)。

たまたまテレビをつけたらちょうど始まったところで、画面にそんなに緊迫感はないにしてもなんだか大作らしき感じだったので、そのまま観た。

世の中にアレックスとかアレキサンダーとかアレギザンダーとかアレキサンドルとかいう名前の男性がどのくらいいるのか知らないけれど、きっと世界中にゴマンといる。日本にもアレクサンダー大塚というのがいるしな。全世界的「太郎君」ともいうべき男の中の男という名の本家本元であって、こういう人物は日本史上には存在しない。桃太郎と徳川家康と光源氏と神武天皇を足しても、まだかなわない。

映画の草創期のスペクタル大作としてならともかく、2004年にこういう人の映画を撮ろうという発想と勇気に、まず驚く。たしかにオリバー・ストーンでも引っ張りだしてこないことには収まりがつかない。

紀元前4世紀、マケドニア王フィリッポスの王子に生まれたアレキサンダーは、巨大帝国ペルシアを打ち負かし、さらに東へ東へと進んでインドにまで至る。この壮大な東征は、世界史上にも稀な愚挙という見方もあるけれど、世界史上に例のない栄光に満ちたものでもあったわけだ。

何しろアレキサンダーといえば、特に西洋のヒトビトにとっては歴史であると同時に神話でもあるわけで、よほど凄い映画に仕上げないことには、普通の出来では酷評が待っている。この映画も相当に酷評されているようなのだけれど、人物、ドラマの掘り下げはやや甘いにしてもお金と手間は存分にかけられ、いうほどひどいとは思わない。典型的なアメリカの大作映画というだけのことだろう。

少なくとも『ミリオンダラー・ベイビー』や『ローレライ』のように映画への不信を生じるというか、鑑賞後何ヶ月も、思い出すたびに「うう」とうめくようなものではなかった。それなりに楽しめた。

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