2006年11月17日

映画>アニー・ホール

『アニー・ホール』(ウディ・アレン監督/1977)。

どこにでもいそうだけど、やっぱそんなにどこにでもはいそうにない二人の、どこにでもありそうな、でもやっぱ、そうどこにでもないかもしれない気もするニューヨークの恋の物語。ウディ・アレンが主役、監督、ストーリーテラーまで一人でやる。ポール・サイモンがトニー・レイシーなる歌手役で出ていた。

この映画が劇場で封切られた時、ぼくは17歳だった。当時、この映画を観ていたら、やっぱり今夜と同じように笑いこけていただろうけれど、今、この年齢になって、自室のプロジェクターで一人で観て、いい映画だとか、ウディ・アレンはすごいとか、それなりに感じることはあるにしても、それはどこか寂しいことでもある。

映画は、その時代にいあわせたのであれば、なるべく劇場で観るべきものなのだということを、こんなに強く感じたことはない。映画が時代を映す鏡であるとすれば、ぼくは鏡を見ないで生きてきてしまったのではないのか。なんてことすら考えた。でも観なかったものは仕方ない。今年だって劇場では一本も観ていない。

おそらく。17歳の時に観ていたら。いや、観てなかったにも関わらず、こんな人間になっている。自分の中のギャグの質が、70年代のウディ・アレンによく似ているというのは、どういうことなのだろうか。そう思わせる映画の勝ちということか。

そうそう。「いい映画」を観た時の自分の反応について気づいたことがある。まず、エンドロールを最後まで見る。そして、「さらにいい映画」の場合、画面がトップメニュー(DVDの)に戻ったら、「劇場予告編」を見る。今夜も予告編まで見た。いい映画だった。

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コメント

劇場鑑賞仕切説は面白いですね。たしかに上映される時間と空間に身を運び、身を置くということが大切なのでしょう。その喜びを知る前に痛烈に裏切られたりすると、ショックは自宅鑑賞の比ではないということに。

まあ、映画ファンはそういうことも含めて映画ファンなのでしょうから、えらいもんだなと思います。

「アニー・ホール」って77年でしたか。
なんだかもっと最近の映画だと思ってました。

映画館で観た映画は、印象が深く残りますね。
上映時間に合わせて時間を作り、足を運び、お金を払いという手順が、相撲の仕切りみたいに神経を集中させますし、始まったら映画に集中する以外することがないわけで、家でDVD見てる時のように余計なこと考えることも少ないですね。

とはいえ、観たい映画も、あっという間に上映終了してることが多いので(特に日本映画は)DVD観る本数の方が多いのが実情ではあります。

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