2006年11月 4日

映画>ブルースブラザース

『ブルースブラザース』(ジョン・ランディス監督/1980)。

スターウォーズに続いて、こちらはオクサンと長女を部屋に呼び、三人で観た。前回は約20年前にレンタルビデオで観ていて、たぶん二回目なのだが、ほとんどどんな映画なのか忘れていた。

内容はうろ覚えなのだが、ぼくにとっては大事な映画なのだ。なぜなら、挿入歌の「Everybody needs somebody」を、ぼくはライブで何回となく聴いている。いろんな場所で、たぶん20回くらいは聴いているはずだ。これにはちょっと説明がいる。

80年代中頃、久留米にオール・ザット・ジャズ・バンドというアマチュアバンドがいた。久留米というのは変な町で、10代の若い衆が50年代のアメリカンポップス、いわゆるオールデイズをやる伝統芸があった。チェッカーズもそうだった。おそらくはそういう下地があって、当時『ブルースブラザース』の音楽をそっくりコピーして演奏するバンドが出現した。それがオール・ザット・ジャズ・バンド。

本家の方は、ジョン・ベルーシとダン・エイクロイドの二人が黒装束にサングラスで、ほかは普通の格好をしていたけれど、久留米の分家は8人ほどのメンバー全員が黒装束でキメていた。どうも格好いいようなコミカルなような不思議な味のあるバンドで、ぼくは大好きだった。リーダーでボーカルだった野田かつひこ君という人は、今思えば19歳くらいだったはずで、よくもあんなバンドをうまいことまとめていたものだと思う。

もうひとつ、「Everybody needs somebody」をやっていたバンドがあって、ザ・フィフティーズといった。これはポプコンのつま恋本選会で審査員特別賞かなんか受賞したバンドで、当時久留米ではもっとも人気があったんじゃないかと思う。「放課後ロックンロール」なんて曲でデビューした頃、ぼくは久留米を離れたのだけど、まあラッツ&スターをさらに50年代寄りにシフトというか純化したようなバンドだった。

彼らの演奏で聴いた「Everybody needs somebody」はとてもよくて、あの脳天気なノリの良さが、ほんとにハッピーな気分にさせてくれたわけである。

で、『ブルースブラザース』。はっきりいって、あんなにドシャメシャな映画だとは思わなかった。とにかく大変モノが壊れる映画でもある。クルマなどは何十台となく壊れるし、アパートやガソリンスタンドは爆破され、ショッピングモールも丸ごと破壊される。

その何分の一かを、時限爆弾や火炎放射器によって破壊するベルーシを恨む女こそが、さっき観たスターウォーズのレイラ姫、キャリー・フィッシャーその人であったのだ。これには驚いた。

ゲストも超豪華で、レイ・チャールス(楽器屋の主人)、アレサ・フランクリン(ソウルフード屋の女房)、ジョン・リー・フッカー(路上の歌うたい)、ジェームス・ブラウン(歌い踊る牧師)といった伝説のヒトビトが、惜しげもなく登場し、芝居をし、歌う。こういうゴージャスさには、ほんとにまいってしまう。「ありえねー」のが映画であるとすれば、これこそが映画だともいえる。

で、家族の反応だが、オクサンは横になったりナナメになったりしながら観ていた。この人にはバキバキのメタルでも聴かせないとだめだ。長女は、おそらく初めて聴くジャンルの音楽だと思うけれど、非常に熱中して観ていた。特にベルーシとエイクロイドのダンスに驚いた様子だった。

人は、こうして賢い大人になっていく。

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コメント

JUNさん

「スウィングガールズ」確かにエンターテイメントとしても最高の映画ではありますが、かつてのスポ根モノを、時代にマッチするようにアレンジした、やはり日本ならではの作風なんだなあと思うのです(そこが好きなところなんですが)

最初はいやいやだったり、不純な動機だったりで始めたことが(ここが旧来スポ根モノと違うところ)だんだんと面白さにハマってゆき、最後に夢を形にして盛り上がるというパターンは「シコふんじゃった」「がんばっていきまっしょい」「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」と続き、最近でも「シムソンズ」「フラガール」などの傑作を生み、あるいは「恋は五・七・五」(俳句の甲子園?なるものをテーマにした、ちょっと不思議な作品でした)など陽の目を見なかった?ものも生み出しました。

どれも共通して感じたことは、やはりエンターテイメントというより、観る人自身に投影させて共感や夢を持たせるところが大きいのだなあ、これが日本映画なのだよなあ~、やっぱり日本人に生まれてえがった!と思うのであります。(支離滅裂だすな(^_^;)

対して「ブルースブラザース」は、孤児院の危機を救う、という情感に訴える出発点があるにせよ、壮大なミュージカルとして、プロが観客を魅せるエンターテイメント要素が大きいと思います。
そういった意味でのエンターテンメント作品は、なかなか日本ではできないのだろうなあ・・と思うのであります。

これはもちろん、どちらが作品として上質か?などという論点ではなく、寿司とステーキ、今どっちを食いたいか?というような違いだと思っております。
でも、トシをとるにつれ寿司を選ぶ頻度が高くなってます(^_^;

ロードショーの映画館で一人大受けしてギャハギャハ言いながら観ましたよ。
頭の中音楽だらけだった頃だから余計に面白く感じたのかなぁ。
馬鹿みたいなカーチェイスやスワットまで導入させる大袈裟さなセンスが最高でした。
音楽的に言うとあたしゃ協会で牧師が唄うあの場面で鳥肌が立ちました。(^^; コーラスにちゃっかりチャカ・カーンも居たりして。

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鵜住居さん

キャリー・フィッシャー。ぼくもなんだかレイラ姫似だけど、こんなに体が大きかったっけと思っていました。「1、2の三四郎」という漫画に、柔道の試合に殺虫剤や道路標識やシャベルをどんどん繰り出す石清水という男がいましたけど、あれを過激にしたようなキャラクターでしたね。個人的には非常にウケました。


ひろすけさん

たしかにこれ、日本で撮ろうとしても無理でしょうけど、日本には「スイング・ガールズ」があるではないですか。次、いつ観ようかなと楽しみにできる映画ですね。

 大好きな作品です。暗記するほど見ましたが(映研だった)、ベルーシに捨てられた恋人役がレイラ姫とは知りませんでした。

 ローハイドの歌はTV放送時は知らず、ブルースブラザースがかごの中で歌っているのを聞いて覚えたクチです。

ずいぶん昔に観ましたが、これぞハリウッドのエンターテイメント!といった映画ですね。
面白いことこの上ないのは間違いないのですが、終始突っ走っている感じで、ちょっと疲れてしまった覚えもあります(^_^;
でも、日本でこんな映画を作れるとは思えず、無理矢理作ったとしてもハズしてスベッて寒い風が吹くのがオチだろうなあ・・・やはり日本映画は日本人の情感に合ったもんで勝負すべきなんだろうなあ・・・と思いつつ、次は「手紙」か「虹の女神」でも観に行くか、と思う今宵でした。

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