映画>真夏の夜のジャズ
『真夏の夜のジャズ』(バート・スターン監督/1958)。
日曜日にMUSIC AIRで放映されたのを、プロジェクター視聴。有名な音楽映画だけど、初めて観たように思う。
1958年のニューポート・ジャズ・フェスティバルを追った音楽ドキュメント。スターン監督のお洒落なカメラワークも当時話題になったらしい。
ニューポート・ジャズフェスといえば、それはもうたいしたものであって、この場で録音されたジャズの名盤も多い。ジャズの聖地のひとつであることは間違いないわけで、その現場とはどんなだろうとわくわくしながら観た。
でも、あんがい、会場はちっこい。聴衆は3000人といったところか。もっと少ないかな。広場みたいなところに木製の折りたたみ椅子が並んでいて、人々はそこでアイス片手に日光浴しながら、ふんふんふんとリズムをとっている、という感じ。しかも、その脇では子供が走り回っていたりする。
ジャズが、まだ伸び盛りの若い音楽で、当時の堅い人々にとっては、ちょっととどこかいかがわしくもあり、なんかわからんけど、面白そうだから観にいってみるべかといった聴衆も、半分くらいはいたんじゃないか。後で振り返ってみると、まさにその時代がジャズの最盛期であったわけだけど。
出演者をみると、なるほどすごいものだということはわかる。歴史的大イベントだったのだ。ただ、これも後になっていえることで、現場の雰囲気は、映画の撮り方もあるのか全体としてゆるい。そのゆるさの中に、さすがにこれはという瞬間もあって、まさにサプライズがたった今、演出としてではなくて生まれてしまった、その場に立ち会った人の喜びと驚きがかいま見えたりもした。
その出演者は。
ルイ・アームストロング、セロニアス・モンク、アニタ・オデイ、ジェリー・マリガン、チャック・ベリー、チコ・ハミルトン、ダイナ・ワシントン。ほかに、エリック・ドルフィー、アート・ファーマーらも映っているらしい(よくわからなかった)。
見どころは、ぼくの場合、ニューポートの会場ということにつきた。クラブの演奏が主体で、例外的に大ホールでやることもある。といったジャズが、白日の炎天下で大観衆を前に何をやるのかしら。といった興味も、当時あったにちがいない。モンクが出てきた時には、そのお祭り気分の会場に流れる独特の違和感に、妙にうけてしまった。

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