2006年10月 1日

JAZZ>サキソフォン・コロッサス

JAZZは、まったく詳しくない。時々、家に遊びにきた人が、とっちらかっているCDを見て「お。ジャズがお好きなんですね」とか言ってくれたりするけれど、聴いていますというほどのことはまったくない。「ジャズを聴いている」とは、そんなに甘いもんではないのだという時代に育ったので、100枚やそこらのアルバムを聴きかじったくらいで、そんなことは口がさけても言えないのだ。

こればかしは、物量の世界であると、古い世代のワタシは思う。少なくとも1000枚くらいは、しかもそのうちの300枚くらいを没頭して聴いたことがなくては、どうにもならんのだと。もっともジャズファンは、みんな古い世代だ。

それでも、男は十五の日々を繰り返して生きていく。十五の時に、ジャズに出会ったワタシは、やはりかけるCDの半分くらいはジャズだった。ただ、その物量と密度という点において、キャンベルのチキンヌードルスープほどのボリューム感もないということなのだ。もっともあれは、けっこううまい。

それでもなおかつ、「あっ。しまった(笑顔)」というアルバムに出会うことがある。いくらなんでも、これを聴かずに今日まで生きてきてしまったのかという軽い後悔とともに、それをはるかに上回る喜びを素直に感じることができるアルバム。

前置きが大変長いのだが、ソニー・ロリンズの「サキソフォン・コロッサス」である。おそらく、音楽ファンでこのジャケットに見覚えがない人は、いないと思う。と、断言する。だって、これを知らなければ少なくともジャズのサックスは始まらないわけだし、そもそもジャズが始まらない。それほどの大名盤のはずなのだ。

で、ワタシは音楽ファンともジャズファンともいえない、へたれリスナーである証拠に、このアルバムの存在を30年ほど忘れていた。ジャズ喫茶で、人の家で、何度聴いたかしれないのに、CDはおろかレコードすら所有していたことがなかった。もう、なにをかいわんや(笑顔)。なのである。

うれしい。こういうものに、ばったり出会うというのはうれしい。1曲目の「セント・トーマス」は、20代のある日に、友達8人ほどで酔っぱらって鹿児島の名店『パノニカ』のステージを占拠し、めちゃくちゃに演奏(?)したこともあったっけ。4曲目の「モリタード(マック・ザ・ナイフ)」も、もちろん覚えていた。3曲目の「ストロード・ロード」にはひっくり返った。こんなにすごい演奏だったとは。

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コメント

ひろすけさん

ロリンズのサックス、人間的で暖かな音ですね。おおらかというのとはちがう、もっとはるか高みにありながら優しくて大きい。王者のサックス、という語感そのままというか。

そういえばジャズのビギナーはテナーを買うべし、といった評論家がいました。とりあえずテナーを買って『サキコロ』を聴いて、時々、ぷうと鳴らしてみると、ロリンズの偉さやジャズの楽しさを学ぶことができる。これからジャズを聴くには、それが一番いい方法だ、と。

サキソフォン・コロッサス、やっと聴きました。

まず、1956年とは思えない音の良さにビックリでした。今、僕が使っているデジタルMTRも、アナログ時代と比べれば格段の違いですが、僕の技術では、とてもあの音は録れそうもありません。

ソニー・ロリンズの音の暖かさには、もう参ったとしか言いようがありません。管楽器は特に歌心があらわれるといいますが、これは誰にも真似ができないものですね。

これだけの演奏を聴かされると、またサックスに挫折しそうになりましたが(^_^;しばらくすると、テナーもやってみたいなあ・・・などと思う自分なのでありました。

>>皆さんニフティーに払った最高月額はいくら?

 2万円台だったな(^^;
 入会した初期で、そのころチャット(CB)にハマってたから。
 FFISH行ったのはかなりおさえられてからです。

しかし、こーゆーでっかいファイルを何の気兼ねもなく送れるってのは凄いですよね。昔だったらいくら掛かったんだろう。
皆さんニフティーに払った最高月額はいくら?

iTunesで聴けませぬか?
mp3に変換しようと思ったら、mp4しか無かったのでこれでどうでしょ?

しんさん>

うん。「サキコロ」は、JAZZ喫茶でリクエストするようなレコードではなかったですね。カウンターにたむろしている常連諸氏の、振り返り視線を浴びることは必至というか。

送っていただいたやつ、なぜか再生ができませぬ。MP3にはなりませぬものか。

定番中の定番ですね。でも僕はあんまり聴かなかったかな。
通っていたJAZZ喫茶の趣向が違う方向いていたからかな。

JAZZを自分の聴く音楽の中心にしようと思ったときから、名盤と云われるものを聴きあさりました。世界名作文学全集を読むような感覚です。変っていえば変な聴き方ですね。こーゆーところがジャズファンの変わったところというか特徴でして、ロック野郎にはこーゆーの居ないですね、きっと。肥やしにはなってると思う。

なんであんまり聴かなかったかというと、何といいますか、ミョーに明るい(^^;)。思考放棄してるんじゃないかと思ったんだと思います。眉間に皺を寄せてなきゃサックス吹きじゃないよ、みたいなぁ~♪。
青い自分が懐かしい(^^;)。

コルトレーンは難解な部分が強調されすぎの感があります。確かに至上の愛は坊さんのお経みたいなのが入っていて、難解と云うよりウザイですけど、バラッドなんかはリリカルで凄くいいです。マイルスも好き。

アルトでフィルウッズって知ってますか? 脳天気に吹きまくるのですが、パーカーより聴きました。メールします。

Kazooさん>

純オーディオ的にいいますけど、たとえばオーケストラを録る場合、マイク2本によるピンポイント録音以外で「ほんとうの音場」を再生することはできないとされています。マルチマイクだと、暗騒音などの音場情報を別に録っておいて、それを付加するという擬似的な方法になります。

森の中で、鳥の声をピンポイントで録ったレコードがありますが、いい装置で再生すると、鳥の声が天井を突き抜けて高さ3メートルくらいのところに定位するそうです。そういう「音場」になっているからだとされています。

しかし、ピンポイント録音は、考えるだけで、これでうまく録るのは神業に思えますし、せっかくの録音もうまく再生するスピーカーがめったにないので(小口径、単音源、高能率、ハイスピード、極小バッフルが理想なので)、あまりこれを聴くことができた人はいないと思います。ぼくも自信がありません。長岡ファンの一部は(多数かも)これをめざしています。

いずれにしてもジャズ向きとはいえない、ということに、現在はなっていると思いますが、以前、モスクワフィルのホルン奏者ほか4名ほどが演奏した「サマータイム」を、オフマイクのピンポイントで録ったやつを聴いたことがあり、これはぶっとぶほどいい演奏・録音でした。こういう可能性もあるのですね。


ひろすけさん>

書き忘れていましたが「サキソフォン・コロッサス」、名演揃いで内容は濃いですが、ゆったり楽しい気分で聴けるアルバムですよ。

 友達のJazzファンに、「コルトレーンとマイルスの『ビッチェズ・ブリュー』は聴くのが怖い」と言ってた奴がおりました(^^;
 ある意味、正解でしょう。

 JUNさん、マルチの録音にはどこか甘い所があるのでしょう。
 かと言ってマルチでいい演奏・録音が無い訳ではありません。
 スティーリー・ダン系なんかは最たるモノですが、確かにかなりの労力がかかってます。
 かと思えばブルース・スプリングスティーンの『ネブラスカ』のように、民生用の4トラック・カセット・MTRで録音した音源を商品化してヒット、そしてファンからはベストと言われるアルバムも有ります。
 こうなると、やはり「音質」なのか「演奏」なのかの論議に入り、怖くなります(^^;

 ひろすけさん、『サキソフォン・コロッサス』は持ってていい1枚ですよ(^-^)

ひろすけさん>

うん。「コルトレーン、何なのだあれは。アドリブ20分も吹きやがって、聴く方のことも考えろ」てなことを、いつか言いたいのですが、怖くていえません(^^;)。この人、ステージで2時間アドリブやってたこともあるそうで(^^;)。

ぼくにとって尊敬しているけど聴かない人第一位というか、今の時代に、あの時代のあの状況のコルトレーンを語ってはいけないのでしょう。浸るか、逃げるかしかないと思います。10代の頃、初めてマイフェイバリット・シングスを聞かされた時には、どこに逃げようかと思いました。

アルトですが、アート・ペッパーとチャーリー・パーカーなら、若い頃によく聴きました。むしろ、テナーはこれから聴こうかなというところです。ひろすけさんもがんばってね。

このアルバム、ジャズサックスの定番中の定番と聞いてはいましたが、恥ずかしながらまだ聴いておりません。ソニー・ロリンズは、コルトレーンのような難解なところはあんまりなく、素直に沁みる演奏。というイメージがありますが、どうなんでしょうね?

僕も昨年からアルトサックスを始めましたが、なんとも手強く、奥が深い楽器です。この一年で何度か挫折しそうになりました(^_^;
今は、だんだんと慣れてきて、吹くのが楽しいですね。
ちなみに、半年ほど通った音楽教室の先生は、渡辺貞夫に師事したとのことで、僕は渡辺貞夫の孫弟子なのです。なはは(^○^;

ジャズではテナー奏者が多いですが、アルトも聴いてみてください。キャノンボール・アダレイなんかいい
ですよん!録音も意外と良いのも多いです。

*昨夜の「東京JAZZ2006」最後のナベサダ、チック・コリア、ハンク・ジョーンズ、上原ひろみ(その他)のセッションは良かった!(^^)!
おかげで今日は寝不足で困りました。

なるほど、その頃からマルチ録音が盛んになったのですね。これはもう非常にむずかしい問題をはらみますので避けて通りたいですけど(^^;)、2chステレオによる純正音場再生は、マルチでは不可能だという話です。

マルチなりにいい録音をするためには、相当な悪戦苦闘があったのでしょうね。

 60年代半ばと言えば、丁度MTR(マルチ・トラック・レコーダー)の登場・普及と重なりますね。
 機材により、エンジニア(の録音への取り組み? 心構え?)も変わったのかもしれませんね。

Kazooさん>

その違いは、レーベルとエンジニアの違いでしょうね。エンジニアはロイ・デュナン。よく知りませんがコンテンポラリーは、高音質ということを重視したレーベルだったようです。

また長岡鉄男の話になりますが、彼はアナログレコードで機器テストをする時「58年頃の録音」が中心だったそうです。

その時期、録音技術がピークに達し、それが60年代半ば過ぎまで続いて、以降おかしくなったということを、どこかに書いていました。

 『サキソフォン・コロッサス(Saxophone Colossus)』、オイラも持ってて年に何回かは聴きますね。
 別で高域(音質)の話が出てますが、機会があれば『ウェイ・アウト・ウエスト(Way Out West)』も聴いてみて下さい。
 『サキソフォン・コロッサス』の録音が1956年6月22日、『ウェイ・アウト・ウエスト』の録音が1957年3月7日。
 イキナリ高域が出てきて(録音されていて)オイラは驚きました。
 レーベルの違いか? マイクの違いか?
 音(録音・再生)って面白い。

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