2006年8月 6日

映画>貸間あり

『貸間あり』(川島雄三監督/1959)。

川島雄三監督のハイスピード・ドタバタコメディ。脚本に当時新進だった藤本義一が参加。この藤本の活躍を、デビュー前の井上ひさしが歯ぎしりしてくやしがった。その頃、二人はプロをめざす投稿作家としてガンバッていたらしい。

フランキー堺、小沢昭一、乙羽信子、淡島千景、益田喜頓といった豪華キャスト陣。例の高速横移動カメラ。ほぼ製作年代と思われる大阪を舞台に、猥雑、目茶苦茶、わけわかんなさ、エネルギー、スピード感満載で、はちゃめちゃの渦潮に巻き込まれつつ、この映画、終わってほしくないな、いつまでも観ていたいなという気にさせる。傑作といっていいんだろうと思う。

川島雄三監督では、『幕末太陽伝』がそれは最高に素晴らしいわけで、それに比べてはナニだけど、この映画も相当によい。いやー、馬鹿馬鹿しい映画だったなあと、にこにこして観終わることができた。この密度感と疾走感。いうことなし。

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