2006年4月10日

天草へ

ふと思いたって熊本の安藤博士さんに電話したのは、2週間ほど前のこと。その場で天草ミニオフの話がまとまって、この土日にかけて大矢野島へ出かけた。

宮崎からは九州自動車道松橋インターで降り、それから不知火町の干潟を左手に見ながら三角西港をめざす道のり。天草一号橋のたもとにある三角西港は、いわば天草の入り口にあたるところであり、海の方からみれば干潟が終わって本格的に多島海が始まる地点でもあり、魚が多く、またおいしいところでもある。

ここで安藤さん、勝三郎さんと落ち合い、どこへ行こうかとぼんやり相談して、「ま。別荘に行こうか。キスが釣れるかもしれないし」と、ぼんやり決まる。時はすでに午後1時をまわっており、この昼ひなかに釣りの相談もないもんだが、まあ、こんなものである。

「別荘」というのは、われわれの別荘ではなくて、安藤さんの友達のイケダ君のお父さんの持ち物であり、三角の海峡の出口と、別の湾の出口が交差するところにある。

いやまあ、入り口でもいいのだが、とにかく小さな半島のように突き出した地形に、その別荘は建っているわけで、先端に立つと両側の海峡、湾から、それぞれの事情でもって流れてきた海流が目前でどかんとぶつかり、いつもいい具合に潮目が立つ。

釣れるの、釣れんの。潮がいいの、悪いの。水がぬくいの、冷たいの。いろいろはいいから、まあ、この潮目を見てみんしゃいというような見事な場所であって、しかもここは私有地なので人の出入りがほとんどない。

こんな場所である。
われわれの別荘は、この青きテントであった。

狭く突き出した半島の上は、まるでセントアンドリュースのように芝が張ってあり、ここがわれらのテン場であった。海で釣りをするにあたって、こんなに見事なテン場も、ちょっとない。

そそくさと荷物を整理し、かるく一杯ひっかけた後に投げ釣りを試みるが、帰ってくるオモリが冷たい。まだ海の中は冬なのだ。それでも安藤さんにキスが釣れ、勝三郎さんにシログチが釣れ、ぼくにもキスが釣れた。三人で一尾ずつだが、今でこれなら夏が楽しみというものだ。ただし、置き竿はできない。ウミケムシが多いのだ。ここで置き竿で粘れれば、何か相当なものが釣れそうなのだが。

釣った魚は、さっそく焼いて酒を飲む。シログチなんぞと思ってはいけない。天草のシログチなのだ。そのへんのマダイなど、ちょっとあっちに行ってきますというくらいのもんだ。天草の、特にここらへんの魚は、干潟の栄養が流れ込むので、なんでもうまいのだとぼくは信じている。以前、三角西港でオフをやった時のマダイの塩焼きは、生涯最高のマダイであったし、同時に食べたキュウセンの塩焼きも、生涯最高のキュウセンであった。

夜になり、竿徹さんが息子さん二人とともに博多からやってきた。明日は法事だというおおかぜさんも、熊本からやってきた。ひとしきりの宴の後、みんなでテントにもぐりこみ、ごそごそ話をする。話をしつつ寝る。ひさしぶりにテントで寝た。こんな自由なのもひさしぶりだ。

理由があってもなくてもかまわないから、
人は時々、友達とテントに寝なくてはならない。

それが春の宵なら、なおいい。

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コメント

ひろすけさん>

おや。同じ頃にキャンプでしたか。
これまで、たいてい野営は夏か秋だったのですが、
春のテント泊もいいものですね。

今年の宮崎オフは、別荘を借りて天草でやろうかなと思いました(^_^;)。
一日500円くらいからボートを貸してくれるそうなので、
トラックさえ手配できれば、ボートを2、3隻重ね積みして、
そこらをうろうろ釣り歩くこともできそうです。

天草で釣りキャンプ!楽しそうですね(^^)
JUNさん達と時を同じくして、僕もキャンプしてました。20年来の仲間達と、毎年恒例でやってるキャンプでした。天草と違って、えらく寒くてしんどいところもありましたが、時にはテントで寝るべきであるという説には賛同します(^^)そう、自由と安らぎですね!

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