2006年3月12日

映画>レッド・オクトーバーを追え

『レッド・オクトーバーを追え』(ジョン・マクティアナン監督/1990)。

ジャック・ライアンシリーズは大好きで、確か全巻読んだと思う。ちょうど自分の子どもが幼稚園に行きだして、それまで「男」だったのが「父親」になり、生きることとか働くということが、そのまま家族を守ることであることに気づき始めた頃で(女は即座に「母」になるけど、男は時間がかかる)、ライアンの家庭人としての甘さが好きだった。ぼくも子どもは溺愛と甘やかしの中で育ててきた。それしかできなかったともいう。

ジャック・ライアンシリーズの映画は、これしか観ていない。次作は『パトリオット・ゲーム』だったと思うけど、映画の評判は聞いていたものの、たった一人でテロリストの集団から家族を守るというそのストーリーは、小説を読んでいてもふるえあがった。とても、そんな映画は観たくないと思った。

ぼくのように不安定な仕事をしていると、家族を守ることのむずかしさが身にしみているわけで、テロリストでなくても、おびやかされることは多々ある。映画でまでおびやかされたくはない。

しかし、あれから10年ほど家族を守ってきたという実績もできたので、そろそろこのシリーズを観てみるかなあと、とりあえず『レッドオクトーバー』。小説と比べると、なんだか薄味で淡々としており、ラミウス艦長の格好よさも、もうひとつ伝わらなかったけれど、安心して観られるいい映画ではある。

ところでライアン役のアレック・ボールドウィンは、この一作だけでお役御免となり『パトリオット・ゲーム』と、『今そこにある危機』では、ハリソン・フォードに代わっている。原作のとぼけた味わいをよく出していたので、ボールドウィンのライアンもよかったのだけどな。

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