2006年1月29日

スピーカーマトリクス考(2)

そんなわけで、リアスピーカーをどうするか考えている。

マトリクスのリアスピーカーに求められるユニットの条件は、以下のようになる。
1)フロントと振動板の素材を揃えること。
2)能率はフロントと同じか、やや高め。低いのはよくない。
3)基本的に能率が高く、反応がよく、繊細微妙な音をよく拾うこと。
4)低音はあまり出なくてもよい。
5)2ウエイ、3ウエイは百害あってたぶん一利もない。フルレンジ一発。

箱の条件としては、
1)前記3を実現するために、背圧が少ないこと。
2)ユニットの高さは耳よりも高めがよい。
3)設置面積が小さく、移動が簡単なこと。

となるわけだ。背圧についていえば、まったく箱を持たないエアバッフルや平面バッフルが最高だが、設置面でどうだろう。最悪は密閉箱で、容積が小さくなるほどよくない。現実に作れそうなものの中から形式を選ぶとすると、幅の小さなバッフル(箱なし・もしくは後面開放)>共鳴管>バックロードホーン>バスレフ>密閉の順になる。

音場感を生成することがリアスピーカーの目的だから、バッフル面積は小さければ小さいほどよい。こう考えていくと、すでにというか、やはりというか、長岡鉄男がひとつの回答を用意しているわけだ。理想は共鳴管を使ったリアカノンであり、あるいはスワンと同様の極小バッフルで低音再生をのぞまないクレーン(鶴)が、それなりに完成した形であることに気づく。後に続く者は楽だといえば楽だが、どうにも偉大すぎる先達というのも、愉しみがなくて困るといえば困る。

ユニットは、スーパースワンのFE108Sはすでに生産完了して久しい。後継のFE108ESⅡは、時々出ものがあるにはあるけれど、リアに使うにはちょっと高級すぎる。とりあえずフォステクスのレギュラー商品であるFE108EΣが手頃か。これなら能率もほぼ同じなので、使えるだろう。振動板はEシリーズになって変更になっているので、厳密にいうとFE108Σがいいかもしれないけれど、程度のいい中古があるかどうか。

そして、箱。これは共鳴管で新しく設計するか、クレーンを流用するか、いっそ単純なトールボーイダブルバスレフでもいいかと思っている。要は位相差信号を反応よく再生してくれさえすればいい。設計といっても低音をよくばらなくていいので、楽なのだ。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.fishing-forum.org/mt4/mt-tb.cgi/1037

コメントする