2006年1月25日

ブラザー軒について

映画『タカダワタル的』で初めて聴いた「ブラザー軒」。あまりにすごい詩なので驚いていたのだが、菅原克己という詩人の作だった。道理で、なんていわない。あの歌をあんな風に歌える人が高田渡以外にいるとは思えない。中島みゆきでも届かない。

引用する。我的確信的無断転載。有用意抗議即日削除事。


『ブラザー軒』 詞・菅原克巳 曲・高田渡

東一番丁 ブラザー軒
硝子簾がキラキラ波うち
あたりいちめん
氷を噛む音

死んだおやじが入って来る
死んだ妹をつれて
氷水喰べに
ぼくのわきへ

色あせたメリンスの着物
おできいっぱいつけた妹
ミルクセーキの音に
びっくりしながら

細い脛だして
細い脛だして
椅子にずり上がる
椅子にずり上がる

外は濃藍色のたなばたの夜
肥ったおやじは小さい妹をながめ
満足気に氷を噛み
ひげを拭く

妹は匙ですくう
白い氷のかけら
ぼくも噛む
白い氷のかけら

ふたりには声がない
ふたりにはぼくが見えない
おやじはひげを拭く
妹は氷をこぼす

簾はキラキラ
風鈴の音
あたりいちめん
氷を噛む音

死者ふたり つれだって帰る
ぼくの前を
小さい妹がさきに立ち
おやじはゆったりと

ふたりには声がない
ふたりには声がない
ふたりにはぼくが見えない
ふたりにはぼくが見えない

東一番丁 ブラザー軒
たなばたの夜
キラキラ波うつ
硝子簾の 向うの闇に

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コメント

しんさん>

加川良の音源、どうもでした。
あの曲、一度だけ聴いたことがありました。
自分が企画から関わったコンサートで(^_^;)。

思えば加川良さんは、2回か3回来ていただいています。猫にごはんですな。

と~るさん>

カラオケ屋さんは、いつも飲み疲れてなだれ込むところなので、
とても歌など歌う元気は残っておりません(^_^;)。

そうであるのに、声が似てるからというだけの理由で(歌が似てるわけではない)、
因幡晃の「別涙」など歌わされたりして、ひいひい言っております。

浜口庫之助なんかいいですね。ああいうところでは。

先日、病後数年ぶりで中学校時代の同窓生8名(うち5人が主婦(^^;))でカラオケに行ったのですが、わずか数年でカラオケボックスはかなり様変わりしてまして、特に収録曲が格段に増えて、まさかこんな曲とか、こんな歌手の歌は無いよなぁ・・・なんて、タッチパネルで検索したら・・・なんと、高田渡の「生活の柄」なんかがしっかり収録されており、思わず選曲、大声で歌って大受けでした。

数年前、ハウスシチューのコマーシャルソングでいきなり出てきて、そのときに出たCD買って持ってます(^^;)

下宿屋は「親愛なるQに捧ぐ」に入ってたんでしたよね。
はっぴいえんどの人たちとか、JUNさんの好きなイサトさんなんかが
クレジットされてました。
変なデザインのジャケットだったんで、持ってたの覚えてます。
あとでメールで送りますが、これ、酔って弾き語りすると受けますよ。
僕の友人がよく聴かせてくれました。
「女の証し」っていう曲です。

しんさん>

加川良がマネージャだったこと、知りませんでした。
ぼくの世代は、ほんとにぎりぎりで高田渡、加川良、中川五郎なんてところを、かすっているのです。

ぼくの場合はそこらへんを素通りして、戦前のカントリーブルースに行ってしまって、
何十年かたって高田渡を聴いてみたら、同じことをやってたと。

この映画、観ることがあったらギターの音を聴いてみてください。
加川良が「下宿屋」で歌った、
「乾ききったギターの音だけが彼の生活で」っていうフレーズ、そのままです。
これも高田渡のことを歌った歌らしいですね。

確かにすごい詩ですが、絶対売れませんね(^^;)
詩は不思議ではないけど、これが歌であることは不思議。
加川良って、高田渡のマネージャーかなんかだったんですよね。

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